今回はタミヤの人気クローラー「CR-01」の改造企画として、4WS(4輪操舵)化にチャレンジしてみました!
CR01はノーマルはフロントステアリングですが、サーボを追加して3チャンネルプロポと
受信機を用意すると4WSへ交換がボルトONで可能なんです。取説に変更方法が記載されています。
CR-01はホイールベースが288mmですがハンドルのキレ角が少なく、
走行させてみたら意外に小回りが効かないって実感されるでしょう。
4WS化は非常にオススメのカスタムです。

目次
4WSとは?そのメリット
4WS(Four-Wheel Steering)は、前輪に加えて後輪も操舵するシステムです。
実はこのシステムは実際の車でも活用されています。
一般車ではありませんが、はしご車やクレーン車は狭い所に入って作業をしますので
後輪もステアリングが切れるシステムが搭載されています。


メリット
ロッククローラ−でもメリットは同じですが、
- 狭いセクションでの小回り性能が大幅アップ
- V字ターンやクネクネしたコースでの取り回しが快適に
特にロックセクションや人工セクションでの自由度が格段に向上します。
海外メーカーのクローラーで4WSは?
海外メーカーのクローラーで4WSが標準装備されている機種が実はあります。
AXIALのTrail Buggy シリーズです。
・1/10 UTB10 Capra 1.9 4WS 4X4 Unlimited Trail Buggy Brushed RTR

・1/18 UTB18 Capra 4WS 4X4 RTR Brushed Rock Crawler

・1/24 AX24 XC-1 4WS 4X4 RTR Brushed Rock Crawler

AXIALの4WSシステム
3パターンのステアリングモードをプロポから簡単に切り替えができます。
・Aはクラブモードで、後輪が前輪と同じ方向に操舵してクラブ走行が出来ます。
・Bはミラーモードで、後輪が前輪と反対方向に操舵されるため、旋回半径が狭いカウンタ走行が出来ます。
・センターはフロントステアリングのみのモードで、後輪は操舵されません。
やはりAXIALはさすがですね。
まさしく私も4WS操作はノーマル、クラブ、カウンタのステアリング操作を
手元で簡単にしたいと思っていました。
1/24 AX24でも4WSが160ドルの価格で出来るのは素晴らしいですね。
CR-01を4WS化するために必要なパーツ
CR-01は4WS化の為のパーツが標準で付属しています。
リア側のサーボを固定するサーボマウント(B7、B8)も予備があり、
サーボホーンとステアリングナックルをつなぐリアタイロッド65mm(BB8)も用意されています。

もし中古で購入されたり、パーツを紛失された方は
アルミパーツになりますが社外品で購入可能です。

追加で必要なパーツは以下になります。
・4WSミキシングが出来る送信機(プロポ)と受信機
通常の走行だけならチャンネル数はアクセル、フロントステアリングの2CH操作ができるプロポとなりますが、
4WSをするにはアクセル、フロントステア、リヤステアと最低で3CHの操作が必要となります。
初心者の方へお勧めはFUTABAのT3PVとR314SB-E
4WS操作をする為の4WSミキシング機能があるので簡単にセッティングが可能です。
受信機がセット販売なのでリーズナブルです。

送信機をFUTABAのT3PVなら受信機は4チャンネルのR314SB-Eがセットになります。
4WSミキシング機能がある受信機はR314SB-Eとなります。
R203GFではミキシング機能は使えないのでご注意を。
中級者の方へお勧めはSANWAのMT-RとRX-492i
FUTABAのT3PVとR314SB-Eのセットでも4WS操作は出来ますが
走行中にノーマル、4WSのクラブ走行、カウンタ走行を簡単にスイッチで切り替えることは出来ません。
設定モードに入り切り替える必要があります。
しかし、SANWAのMT-Rは4WSのモード切り替えのスイッチがプロポに設定されており
手元で簡単に切り替えが可能です。


SANWAのHPよりTAMIYA G6-01をMT-Sで4WS化計画の記事で
分かりやすく解説がありました。
まさしくMT-RならAXIALの4WSシステムと同じことが出来ます。

・リヤ操舵用のステアリングサーボ
リア操舵用のステアリングサーボは正直な所、ピンキリなので
難しい所ですがクローラー系はトルクが必要ですので最低20kgは選択したい所ですね。
安いだけならこれがお勧めです。
当店のデモ車も使っています。

ゾースカイ DS3218 20kg高トルク フルメタルデジタルステアリングサーボ 防水サーボ バハのラジコン対応
SAVOXのこのサーボもハイスペックではありませんが、
防水で15kgと価格もそれほど高くなくクローラーには丁度良いかと思います。

SAVOX SW-0231MG PLUS ウォータープルーフ デジタルサーボ
取付
今回はFUTABAのT3PVで4WS設定にしてみます。
(実はT3PVを買ってからSANWAのMT-Rのことを知りまして、、、)
1、サーボを取付
要領はフロントのサーボ取付と同じです。

2、リアタイロッド65mm(BB8)に変更
ステアリングナックルとサーボホーンを繋ぎます。

3、受信機へ接続
送信機側のマニュアルに4WSミキシングをする場合は4チャンネルに
リアのステアリングサーボを接続と記載されていますので、CH4に接続します。
4、送信機の設定
マニュアル通り設定モードに入り、SMXの項目で4WSを選択すると設定完了です。

5、動作確認
4WSミキシングの設定が出来たら、実際にステアリングを切って
ステアリングの切れ方を確認します。
フロントステアとリアステアが逆位相になっていればOKです。
もしこちらのようにフロントステアとリアステアが同位相なら
設定変更が必要です。
設定モードで「REV」の項目でCH4を「REV」にすると逆位相です。
「NOR」で同位相となります。

実走レビュー
4WS化後のCR-01をテストコースで走らせてみた感想は…
「想像以上に曲がる!取り回しがめちゃくちゃ楽しい!」
特に岩場での切り返しやジグザグ走行での自由度は、ノーマルCR-01の比ではありません。
正直な所、この記事を書いていたら1/18スケールでがっつりな4WSもできるLCGのクローラーマシンが
欲しくなってきました。AXIALの1/18 UTB18 Capraを買ったら一番早いんですが、
そこはTRX4Mのシャーシベースで作りたいですよね。
トラクサスの代理店をやっている立場上あまり社外パーツで魔改造は
NGなんでですが、うずうずしてきましたので乞うご期待。
KS HOBBY公式LINEにてお気軽にお問い合わせお待ちしております。
