今回はトラクサスのHPにありましたTRX4Mの真鍮パーツのカスタムで
重量配分の効果検証をされている記事がありましたので参考にしてみました。
トラクサスHPの元記事はこちらです。
当社のデモ車のTRX4M、ディフェンダーも真鍮カスタムをたっぷり行っていますが
しっかり効果検証をしたことはなかったので楽しみです。
ロッククローラー性能をアップするには重量によってもたらされるトラクションと安定性の向上で、
TRX-4Mを限界まで攻めた時に真鍮パーツがどれだけ劇的な違いを生み出すかを詳しく見てみます。
今回、検証する真鍮パーツは下記の通りです。
9733 キャスターブロック (2) 各4グラム
9737 ステアリングブロック (2) 各7グラム
9750X ホイールハブ (4) 各1グラム
9761A スプリングリテイナー (4) 各1グラム
9780 ホイールウェイト (2) 各31グラム
9787 アクスルカバー (2) 各8グラム
真鍮ウエイトカスタムで最もポピュラーなのがホイールウエイトです。
各ホイールに31グラムのウエイト追加となります。
真鍮ウエイトの取り付けには上記の3種類のビードロックホイールが取り付け可能です。
パーツ名、パーツNO | 重量(ノーマル) | 重量(真鍮ウエイト) |
---|---|---|
キャスターブロック(2) 9733 | 1g | 8g |
ステアリングブロック 9737 | 1g | 14g |
ホイールハブ (4) 9750X | 1g以下 | 4g |
スプリングリテイナー (4) 9761A | 1g以下 | 4g |
ホイールウェイト (2) 9780 | 6g | 62g |
アクスルカバー (2) 9787 | 2g | 16g |
全ての真鍮パーツを取り付けると約108g重量が重くなります。
それでは検証をしてみます。
真鍮パーツをつけた時の重量配分です。
まずは、ノーマル状態で計測し次に、フロント アクスルのみに真鍮パーツ、キャスター ブロック、
ステアリング ブロック、ハブ、スプリングリテイナー、アクスル カバーを追加(ホイールウェイトを除く)すると
ブロンコの重量配分が前は 51.2% になり、
ホイールウェイトを追加すると、重量配分が約 57% が前方に加わりました。
状態 | フロント荷重(%) | リア荷重(%) |
---|---|---|
ノーマル | 48.0% | 52% |
前方に全ての真鍮パーツ取り付け (ホイールウェイトを除く) | 51.2% | 48.8% |
前方に全ての真鍮パーツ取り付け | 56.4% | 43.6% |
前後に全ての真鍮パーツ取り付け | 50.7% | 49.3% |
次に傾斜テストを行います。
ブロンコが標準状態と真鍮パーツの構成でどれだけ急な角度を登ることができるかを確認するために、
可変角度テスト装置を作成し、テスト路面はトラクションをよくする為、ノンスリップシートを貼り、
タイヤの滑りがなくブロンコがひっくりかえるまでの最大角度を計測出来るようにしました。
また、ブロンコのスペアタイヤカバーを取り外してディパーチャーアングルを大きく取れるようにしています。
計測結果は下記の通りになりました。
スペアタイヤありで42°
スペアタイヤなしで48°
フロント、リアにホイールウェイトで53°
フロントのみにホイールウェイトで54°
フロント周りの真鍮パーツとフロントのみホイールウェイトで55°
次に、横転の最大角度の計測をしました。
全てのウエイトを追加すると転角も4度大きくなりましたが、
車幅よりタイヤ左右のトレッド幅の方が小さい為に劇的には変化は
ありませんでした、ワイドハブを入れてみるのも良いかもしれません。
それぞれの検証の結果、
フロント重量配分を増やすことで登坂性能が向上することはわかっていましたが、
ノーマル仕様と真鍮パーツ装備の登坂能力の実際の違いが良く分かりました。
ここからはKS HOBBYオーナーの意見ですが、
真鍮パーツを全て装着すると重くなりバッテリーの消費量が多くなりますので
まずは、ワイドハブとフロントだけにホイールウェイトを入れるのが
最初はお勧めかと思います。
それでは、また〜